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事故現場から病院へ搬送

両親&小梅と別れて15分くらい走った頃。

美味しい豚足を買おうと4人で店に立ち寄ったところで、旦那ちゃんの携帯が鳴った。

父からだった。

 

みるみる旦那ちゃんの表情がこわばる。

 

「はい!今すぐ向かいます!」

 

そして、キッと私の目を見て、こう言った。

「お父さんが事故を起こしたらしい。今すぐ来てくれって。今から行くよ。」

 

血の気が引いていくのがわかった。

手足がだんだん感覚を失う。

倒れてしまうわけにはいかない。

 

義兄夫婦が旦那ちゃんに色々と矢継ぎ早に質問していたが、何を聞いていたのか、何と答えていたのか思い出せない。

ただ、その事故現場に向かう道すがら、両親と小梅の声を聞きたい、どうしているのか知りたい、早く、早く・・・。

父は警察と救急車を呼んだということだが、パニックになってはいないだろうか。

怪我は誰が?どの程度?

 

恐ろしくて逃げ出したい、夢ならば一刻も早く覚めて欲しい、そう願った。

 

恐らく20分くらいの時間だったと思うが、恐ろしく長い時間だった。

現場に近づいたのか、旦那ちゃんが救急車のサイレンが聞こえると言い出した。

私には聞こえない。

じっとフロントガラスのずっと先を見つめ、すぐに駆け出せるよう、バッグを腕にかけ、ドアに手をかけていたと思う。

旦那ちゃんがじっと手を握り締めていてくれたのだが、怖くて冷え切った私の手はお婆さんの手のようにごわごわしているような気がした。

 

やがて事故現場に到着した。

 

前方が大破し、エアバッグが膨らんだプリウスと右側面がごっそりとえぐれたインサイトが、T字になった信号のない道路に停止している。

ゾッとした。今まで経験したことの無い恐怖が私を襲った。

吐きそうなのをぐっとこらえながら、キチンと車が停まるのを待てずに、道路わきに立つ父に駆け寄ろうとした。

父は救急車を指差し、早く行けと私に指示した。

 

ドアの閉まった救急車。どうやら小梅と母が乗っている模様。

ノックしてドアを開けた。

母が横たわっている。小梅は首に何か巻いて呆然と座っている。

 

何を言ったのか、何を言われたのかわからないが、私は後ろのドアに案内され、救急車に乗り込んだ。

泣きじゃくる小梅を抱き寄せ、辛うじて届く母の足を撫でた。

 

2人とも目立った外傷は無いが、母が腹部の痛みを訴える。

もともと血圧の低い母なのに、事故の影響だろう、上が130近くまで上がっている。

意識もあるし、話もできるが、苦しそうな表情。

受け入れ可能な病院が見つからず、あちこちに電話で問い合わせをしているようだった。

「私はその次でいいから、おばあちゃんを先に病院に連れて行って欲しい」

と、小梅が泣きじゃくりながら言った。

胸が苦しくて、息が出来なくなりそうだった。

 

どれだけ長い時間が経っただろう。やっと搬送先の病院が決まり、15分ほどで到着するという病院に向かって、サイレンを鳴らしながら救急車は走り出した。

 

パニックになっている小梅の身体を抱きしめてなだめ、励まし、母の足を撫で続けた。

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